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『AutoCAD』の使い方 | 曲線を描く

この記事では、AutoCADを使用して建築図面を作成する為の基本的な操作方法について説明します。今回の記事は、曲線の描き方です。AutoCADで主に使用する曲線は、円、円弧、楕円、スプラインの4種類です。1つずつ順番に解説します。

 

円の描き方

いずれかの操作で実行可能です
・リボンメニュー「ホーム」→「作成」
・フルコマンド「CIRCLE」を入力してEnterキー
・エイリアス「C」を入力してEnterキー

エイリアスでの実行方法として主に解説します。

①エイリアス[C]をコマンドラインに入力します。

 

②円の中心点を左クリックします。

 

③円の半径を入力します。

 

これで円が作成できました。

 

円弧の描き方 自由円弧

いずれかの操作で実行可能です
・リボンメニュー「ホーム」→「作成」
・フルコマンド「ARC」を入力してEnterキー
・エイリアス「A」を入力してEnterキー
①エイリアス[A]をコマンドラインに入力します。
 
 
 
②円弧の端点となる起点を左クリックします。
 
 
③2点目を左クリックします。この2点目は円が必ず通過する点となります。
 
 
 
④円弧のもう一つの端点となる終点を左クリックします。
 
 

これで、円弧が作成できました。

 

円弧の描き方 中心指定

円弧のコマンドは、どちらかというとこっちの方法を良く使います。建築に特化した仕様方法ですが、この方法によって平面図上の扉の表現を素早く作成できます。準備として、AutoCADの水平・垂直機能をONにしておきます。[F8]キーでオン・オフの切り替えが可能です。

①エイリアス[A]をコマンドラインに入力します。

②続いてコマンドラインに[C]を入力します。これで、円弧の中心点を指定できます。

 

③円弧の中心点を左クリックします。

④数値を入力できますので、中心点から右側にマウスを移動し、[800]と入力しましょう。

 
⑤数値を入力後、マウスを上に移動します。
 

⑥1/4の円が表示されたら、その時点で左クリックします。

これで、1/4の円弧が作成できました。あとは、円弧の端点から垂直に800の線を描けば、幅が800mmの扉を表現できます。

 

 

楕円の描き方

いずれかの操作で実行可能です
・リボンメニュー「ホーム」→「作成」
・フルコマンド「ELLIPES」を入力してEnterキー
・エイリアス「EL」を入力してEnterキー
①エイリアス[EL]をコマンドラインに入力します。
 

②楕円の片方の頂点となる基点を左クリックします。

③もう一方の頂点となる基点を左クリックします。

 
④高さ方向を左クリックで指定します。
 

これで楕円が作成できました。円弧と同じように、エイリアスを入力後、再度[C]を入力することで、楕円の中心点からコマンドを開始することも可能です。こちらも試してみてください。

 

スプラインの描き方

スプラインは、いわゆる自由曲線です。これは扱いが非常に難しく、かつデータも重くなりますので、図面として作成する上では、利用をあまりお勧めしませんが、曲線的なデザインを考える上では必要な機能ですので、紹介します。

いずれかの操作で実行可能です
・リボンメニュー「ホーム」→「作成」
・フルコマンド「SPLINE」を入力してEnterキー
・エイリアス「SPL」を入力してEnterキー
①エイリアス[SPL]をコマンドラインに入力します。
 
②一点目(起点)を左クリックします。
③以降、二点目、三点目を左クリックで指定します。スプラインは、このクリックした点を必ず通過する曲線となります。
 
④曲線の作図を終了したい場所で[Enter]キーを押します。
 
これでスプライン(自由曲線)が作成できました。
 
以上が、AutoCADの様々な曲線の作成方法となります。作図したい用途に合わせて、利用してみてください。本サイトでは、AutoCADの様々な使い方を紹介していますので、他の記事もぜひご覧になってください。
 
 

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『AutoCAD』の使い方

No.記事タイトル
1作図基本① 線を描く(コマンド・線分・ポリライン)
2作図基本② 線を編集する(移動・複写・トリム・フィレット・エクステンドなど)
3作図基本③ レイヤーの設定と画層管理
4作図基本④ 寸法を描く(長さ・変更など)
5作図基本⑤ 文字を書く(マルチテキスト・プロパティパレットなど)
6ブロックの作成方法と活用方法
7モデル空間とペーパー空間を駆使する①
8モデル空間とペーパー空間を駆使する②
9図面を印刷する方法
10エイリアスの設定方法
11作図するモデルに合わせた尺度設定
12ハッチングを作成する
13UCS(ユーザー座標系)の設定方法
14汎用性の高い「from」コマンド
15印刷テーブルの設定方法
16雲マークの作成方法
17右クリックの設定方法
18ワイプアウトを作成する
19バックアップと自動保存
20曲線を描く
21オブジェクトを等分割する
22グループを作成する
23配列複写を実行する
24面積を確認する
25レイヤーの表示・非表示・ロックを簡単操作!
26画像・PDFの挿入方法
27外部参照を利用する

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