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『AutoCAD』の使い方 | 面積を確認する

この記事では、AutoCADを使用して建築図面を作成する為の基本的な操作方法について説明します。今回は、面積の確認方法の解説です。

AutoCADで面積を確認する方法は幾つかあります。
それぞれを紹介していきます。

面積算定図を作成する

これは、実際の建築図面を作成する際に使用する正式な手法で、必要な操作は、寸法を作成することです。寸法の描き方は、別記事「寸法を描く」で紹介しています。

四角形の縦と横にそれぞれ寸法を記入し、面積を実際の掛け算にして計算します。

下の例では、四角形の縦×横が、7m×5mということがわかります。ですので、7×5で35㎡という面積が求められます。建築図面では、これを多数作成して、建物全体の面積を求めます。

ポリラインで閉じた四角形を作成する。

ポリラインで四角形を作成することで、プロパティパレット上に面積が記載されます。
プロパティパレットはコマンドラインに「PROPERTIES」と入力することで表示可能です。

 

早速、ポリラインで先ほどと同じように、7m×5mの四角形を作成してみましょう。ポリラインの作成方法は、別記事「線を描く」で紹介しています。作成した四角形を選択して、プロパティパレットの面積欄を確認します。単位は平方ミリメートルなので、㎡で確認する為には、6桁移動する必要がありますが、見慣れれば間違えることは少ないです。

 

ハッチングで面積を作成する

こちらも、ポリライン作成と同じように、プロパティパレットに面積が表示されます。ただし、ポリラインと違い、纏めてハッチングされている部分の面積を全て計算してくれるので、例えば、2つの四角形を纏めてハッチングすることにより、2つの四角形の面積を確認できます。ハッチングの作成方法は、別記事「ハッチングを作成する」で紹介しています。

先程作成した、7m×5mの四角形をコピーして、2つにしましょう。この2つのオブジェクトにハッチングをします。このとき、別々にハッチングを行うのではなく、纏めてハッチングをすることに注意しましょう。作成されたハッチングを選択し、プロパティパレットの累計面積を確認します。7m×5mのオブジェクトが2つあるので、70㎡の面積となります。

 

ハッチングを別々に作成した場合でも、それぞれのハッチングを複数選択することで、[累計面積]で合計面積を確認することが可能です。

以上が、面積の確認方法の紹介でした。

正式な求積図である寸法での計算は、計算式を作成する為時間がかかってしまいます。簡易的な算定は、ポリラインやハッチング等で確認できると、非常に効率的です。

本サイトでは、AutoCAD の様々な使い方を紹介していますので、他の記事もぜひご覧になってください。

 

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『AutoCAD』の使い方

No.記事タイトル
1作図基本① 線を描く(コマンド・線分・ポリライン)
2作図基本② 線を編集する(移動・複写・トリム・フィレット・エクステンドなど)
3作図基本③ レイヤーの設定と画層管理
4作図基本④ 寸法を描く(長さ・変更など)
5作図基本⑤ 文字を書く(マルチテキスト・プロパティパレットなど)
6ブロックの作成方法と活用方法
7モデル空間とペーパー空間を駆使する①
8モデル空間とペーパー空間を駆使する②
9図面を印刷する方法
10エイリアスの設定方法
11作図するモデルに合わせた尺度設定
12ハッチングを作成する
13UCS(ユーザー座標系)の設定方法
14汎用性の高い「from」コマンド
15印刷テーブルの設定方法
16雲マークの作成方法
17右クリックの設定方法
18ワイプアウトを作成する
19バックアップと自動保存
20曲線を描く
21オブジェクトを等分割する
22グループを作成する
23配列複写を実行する
24面積を確認する
25レイヤーの表示・非表示・ロックを簡単操作!
26画像・PDFの挿入方法
27外部参照を利用する

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