私は「建築CADオペレーター」を仕事にしています。
CADオペレーターとは、CADという「Computer aided design(コンピュータ支援設計)」の略で、コンピュータを用いて設計をすることができる設計支援ツールを利用し作業するもののことを指します。
そもそも、CADは設計現場で「ドラフター」による手書きの図面を電子化しコンピュータ上で再現したものです。CADがなかった時代は、設計者が自ら手書きで図面を描いていました。CADソフトが開発されてから作業の効率化や細部まで正確な描写が可能です。
2次元CADからBIMの時代へ
建築CADには「2次元CAD」と「3次元CAD」があります。
「2次元CAD」では、jwcad, Autocad, vectorworksなどのソフトが主流です。
最近では「2次元CAD」から「3次元CAD」(BIM)に移行している会社も多くあります。今後の建築業界は「2次元CAD」での設計業務から「3次元CAD」への設計業務へと移行することが考えられます。今はBIMの求人も多くなってきています。
Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略で、コンピュータ上に作成した建築3Dモデルに、仕上げや工程、コストなどのさまざまな情報を持たせた画期的なシステムです。
従来の2D-CADによる設計手法は、平面図、立面図、断面図などの図面を1枚1枚別々に作成していました。しかしBIMでは、プロジェクトを建築3Dモデルとして作成します。その一つのモデルから平面図、立面図、断面図などを生成するため、図面間の整合性がとれます。
また、変更があった場合、2D-CADでは関連する図面をすべて修正しなければなりませんでしたが、BIMではモデルを変更するだけで、関連する図面もすべて自動的に変更されます。
2D-CADとBIM
図1のようにBIMだと作業効率がよく同時並行して仕事が進められます。
YoutubeでもBIMについて解説している参考動画の紹介もします。
この動画はBIMを始めて触る人でも分かりやすく端的に説明しているのでとても分かりやすいと思います。
またAutodeskのホームページから30日間無料でダウンロードできるREVITというBIMソフトが使えます。参考になればと思いURLも添付しています。
今後、AIの時代が到来してCADオペレーターも仕事を奪われるといわれています。今後CADの製品向上やCADだけのスキルだけでは仕事がなくなるかもしれません。
自身のスキルの向上や資格取得など変化の激しい時代にBIMのスキルを磨くのをおすすめします。建設業界では大手ゼネコンではすでにBIMの活用が所々で始まっています。
BIMのスキルをアピールすれば派遣社員でも時給がいい会社もあります。CADオペレーターとして仕事をしていくにはBIMができる人材が付加価値を見出すと思います。
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