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CAD・CGパース制作現場の声 30年の歴史を振り返る

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CAD・CGパース制作現場

1980年~1990年代

私がこの建築の仕事を始めたのは1989年のこと、当時は、建築の図面や建築パースは、手書きが主流でした。

図面はトレーシングペーパーにシャープペンシルなどで、ドラフターと呼ばれる製図台で書かれ、それを青焼きや大型コピーでプリントしたものを、施主や業者などに渡し、打ち合わせなどをして業務を進めていました。

ドラフターを使った製図

 

パースは手書きで書かれており、エアブラシなどのパースは専門業者が書き、エアブラシパースは高額なため主に大きい規模の物件で使用し、他の仕事は設計者自らがマーカーや色えんぴつなどで書いて、それを施主に見せたりする場合や、小さな物件の場合は図面だけで業務を進めていく場合もありました。

エアーブラシ

 

こうした環境が主流だったことには理由があります。

それは、当時のコンピューターCADや3Dソフトの導入コストが高く、品質や使い勝手が悪いためです。当然、評判も芳しくなく現場で使われるには時間を要しました。

コンピューター技術の進歩がもたらしたCADソフトの進化

しかし、5年、10年で発展・普及したコンピューターによってCADの需要が一気に広がり、CADで書かれた図面があっというまに、あたりまえのような存在になりました。

CADが大きく普及した背景には、JW-CADがほぼ無料で手に入ったことが大きいでしょう。

JW-CADは当時、都内の区役所にお勤めになられる田中善文・清水治郎・岡野輔仁の3名が開発したフリーウェアーです。そして教本を書店などでCD付で販売していたのもシェア拡大に大きく貢献しました。

ちなみに、この頃、多くの建築設計事務所がJW-CADを導入したことが、現在でもJW-CADを利用している大きな理由です。

CD付販売

 

CADは手書きより早いというわけではありませんが、きれいで、修正が簡単、そして複数人でデーター管理しやすい点がメリットです。図面は、電気や設備など複数の業者が加工する場合もあるので、まさにうってつけのツールというわけですね。

CAD関連のソフトの普及

そしてCADの普及と同様に、adobe社のフォトショップやイラストレーターなどのプレゼンに適したソフトも普及していきました。

広告、印刷、出版業界などではそれまで、アナログで切り貼りした原稿を制作していましたが、フォトショップとイラストレーターの登場によってよりリアルな提案が可能になり、まさにデジタル革命を起こしました。

しかし、この2つのソフトは当時MAC版しか販売していなかったため、グラフィック系のデザイン事務所は、どこもMACを揃え、建築業界でもプレゼンに重点をおくアトリエ系事務所や店舗設計の会社もそれに倣いました。

このとき、当時MACで使えた唯一のCAD、Vectorworks(ミニキャドという呼び名だった)を導入したので、現在でも利用している会社が多くあります。

AUTOCADは、1980年代にアメリカ・オートデスク社が開発し、世界中で爆発的に普及し、今では世界標準CADですが、日本国内でのスタートダッシュは苦戦した過去があります。

当時CADが国内人気を高める一方で、アメリカからやってきたAUTOCADなどのソフトは、発売当初はアメリカと日本の図面の書き方が違うことが原因で、シェア拡大に苦戦していました。

しかし、その後日本での図面の書き方などへのソフトの対応をより高め、ゼネコンなど多くの会社で普及することとなります。そしてAUTOCADの他にも、さまざまなCADが開発され、進化し、様々な人々に使われ、今日に至ります。

建築CGパースソフトの普及

そして、パースのほうもソフトの品質やレベルがどんどん上がり、コンピューターによるパース制作も徐々に増えていきました。

バブルが崩壊した後の時代、日本に本格的な不景気がくるにあたって、建物を発注する側も、より安い建設費を求め、建設会社を何社も横並びさせ、それぞれのプランをださせ、見積をとり、数社を比較検討するような時代になりました。

見積書 イメージ

 

すると建築パースの存在は、今までは、平面図などの図面で打ち合わせした後、プランが固まった後に書いていたので、それほど修正するものではなかったのですが、数社と横並びでプランさせることで、建築パースは建築会社にとって、一番最初のプレゼンの際に他社よりプランをよりよく見せる営業ツールになりました。

リアルさと見栄えが求められ、決まったあとも、一番最初に提案しているため、何度も修正が多くなり、そういった意味でも、リアルさがあり、修正のしやすいコンピューターによるCGパースにどんどんと移行していきました。

CGパースソフトは、CADほど業者間でやりとりするものではなく、互換性がなくてもよいこともあり、数社のソフトが乱立、よって使う人も様々なソフトをつかっており、それが現在まで続いています。

CADは初期の頃は2Dの図面を書くためのものでしたが、各社バージョンアップし、3Dができるようになったソフトもたくさんあり、新しく参入したCADソフトも3D機能をそなえたりする場合も多いです。そうした経緯からCADソフトで3Dを作っている人もたくさん増えました。

また、フォトショップについては、パースを書くにも、人や緑などのレタッチでパース品質を上げたり、現地の写真を背景として加工したりなど、3Dで起こしたパースに手を加える場合も多く、多くの人がつかっているソフトとなっています。

そしてインターネットの発達により、以前はプリントして送ったり、現地にもっていって打ち合わせに使用していた図面やパースは、メールによるデーター送信などで済み、業務効率が格段にあがりました。とくに、電気や設備など数多くの人や業者が参加し加筆や修正を行うCAD図面は、その互換性の利便性から、手書き図面はどんどん少なくなっていきました。

現在のCADオペレーター・制作現場の嘆き

手書き図面の衰退

しかし時代の変化は、いい面だけではありません。

図面やパースは、すぐ修正のきくものとして認識され、手間が増え、単価も下がりました。また今まで手書きで書いていた、年齢が高い人たちは、なかなかコンピューター自体の操作になじめない人もおり、しかし経験豊富で設計士としての知識があるので、オペ レーターの人達に指示してCAD図面を作成するという状況も生まれ、CADオペレーターなる職種ができました。

パースは、建築以外の業種からの参入も増えました。施主側の立場の人達も目が肥え、パースがあるのが当たり前のような状況になり、建築会社や設計事務所は、以前は図面だけで話を進めていたような小さい規模の仕事も、 他社との競争の為やお客へのサービスの為、パースを作成し、建築不況の中なんとか生き抜こうとしています。

なお、ソフトをつくる会社を悩ませていたのが、ソフトのコピーによる使用です。 各社様々なガートを高め、現在ではサブスクリクションに移行し、ソフトが高品質になる一方、いくつものソフトを平行して使用する個人の使用者には金銭的な負担も大きくなっていっています。

 

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